第10波の感染が拡大する中、高知市の医師からは新しい変異株の流行と、2つの株に感染するリスクについての警告が出されています。変異株「JN.1」の拡大により、コロナ感染者数が急増しており、今後の医療逼迫のおそれも指摘されています。
新変異株「JN.1」の拡大と感染リスク
JN.1はオミクロンの新しい変異株で、世界中で流行しています。高知県内でもすでに感染が確認されており、第10波の期間中には従来のオミクロンとJN.1の2つの株に感染するリスクがあるとされています。JN.1の症状は従来のオミクロン株と類似しており、せき、高熱、関節痛、のどの痛みなどが報告されています。従来の株にかかった方でも新しい変異株に感染する可能性があるため、引き続き注意が必要です。
呼吸器感染症の急増に警鐘
また、コロナやインフルエンザだけでなく、呼吸器感染症全般の患者数も急増しています。子どもを中心に、咽頭結膜熱やRSウイルス感染症、溶連菌感染症などが増加しており、これらの症状は発熱、せき、のどの痛みなどが特徴です。呼吸器感染症の急増は、過去3年間の感染対策による抵抗力の低下が一因とされています。
今後の見通しと対策
医師によると、コロナやインフルエンザの感染が通常2月頃にピークアウトする傾向がありますが、今年は3連休が2回あり、さらに中国の旧正月や春節もあり、感染が遅れる可能性があります。対策としては、手洗いやうがいなどの基本的な感染予防策が重要です。
