14日、岸田文雄首相が初めて能登半島地震の被災地を訪れましたが、被災者からは不自由な避難生活に対する厳しい声が上がりました。
首相は避難所となっている石川県珠洲市立緑丘中学校を訪れ、被災者を励まし、炊き出しの様子などを視察。しかし、被災者からは「裏金問題もある中でのパフォーマンスではないか」との冷ややかな意見も。
被災者からの反応
一部の被災者は、首相が1階の教室で被災者と言葉を交わしたものの、「わずかな時間、1階をのぞいただけでヘリコプターで帰っていった。どんな思いで来たのかもわからない」と不満を表明。
60代女性は「裏金問題もある中でのパフォーマンスではないか」と疑念を示し、生活基盤の整備や経済的支援を望む声が上がりました。
賛否両論の声
一方で、自宅が全壊した男性は、「国のトップが来てくれて励みになった。ここまで足を運んでくれたことは意味があると思う」と首相の訪問を評価。
しかし、別の被災者は首相の視察には「関心が無かった」とし、ビジョンや安心して生活できるプランの策定を求めました。
首相の対応
訪問した中学校を案内した者にによれば、首相は被災者に対して膝を折り、「大変でしたね」「避難所生活で困っていることはないですか?」などと話しかけ、被災者の声に耳を傾けていたとのこと。
被災者からは「一日も早く、安心して生活できる空間を作ってほしい」との切実な要望が寄せられました。
今後の展望
岸田首相の被災地訪問に対する賛否両論の声が上がっています。被災者の要望を踏まえ、今後の復興計画や支援策に対する首相の取り組みが注目されます。