「ありがとう。助かりました」 高齢者に寄り添うモバイルファーマシー
岐阜薬科大の林秀樹教授率いる「動く薬局」が、能登半島地震の被災地で活躍。65歳以上の高齢者が多い珠洲市で、高血圧や糖尿病患者への薬の提供が急務となり、林教授のチームが特殊車両「モバイルファーマシー（MP）」で救援に駆けつけました。
現地の課題と対応 高齢者の多さに対するアプローチ
被災地では高齢者の薬不足が深刻化。MPは、薬局機能を搭載し、医療チームと協力して避難所での処方やアドバイスを行うなど柔軟な支援を提供。物流問題や変化するニーズへの対応が課題となる中、MPはライフラインが途絶した状況でも確実に医薬品を提供できる設計になっています。
不足する医薬品との戦い 薬剤師会が全力で支援
被災地に初めて導入されたMPにより、急性期の薬の確保に努めるも、生活習慣病に対する需要が増加。在庫が限られ、一度に渡せる薬も1週間分ぐらいとなっており、全国的な医薬品不足が懸念されています。石川県薬業卸協同組合と日本医薬品卸売業連合会は、被災地への医薬品提供を優先的に行うよう日本製薬団体連合会に要請しています。
