最新の地震で犠牲になったのは、農業者たちだけでなく、酪農業者も深刻な影響を受けています。石川県能登町のある牧場では、断水により機械の洗浄ができず、大量の生乳が廃棄される悲惨な状況が広がっています。
断水の影響で牛も命の危険に!
西出牧場の西出稔さんは、地震が発生した直後、牛舎に向かったところ、牛が驚いて足を怪我しているのを発見しました。牧場では断水のため、生乳を集める機械や保管する機械を洗浄できない状態が続いています。搾乳をしなければならない一方で、出荷ができないジレンマに苦しんでいます。
生乳廃棄の連鎖と経済的損失
西出稔さんは「うちの牧場で大体600~700リットルほど。全部廃棄するしかないです」と嘆きます。これまでに廃棄された生乳は100万円分を超え、地震が引き起こす経済的損失は計り知れません。
再建への不安と続けたい気持ち
能登はウシを飼うには最適な地域であり、西出さんも「続けたいという気持ちはあります。しかし、地震がこれだけ頻発すると、この場所で再建できるのかという不安が大きいです」と語ります。
地震の被害は経済だけでなく、農業者の心にも深い傷を残しています。