「神戸の誇り、川崎重工業が手がける防衛関連事業が注目されています。防衛事業の売上高が２０３０年度には２２年度の２～３倍に達する見込みという驚きの発表。一体、なぜそんなに増加するのでしょうか？」
独自の製品群！どこが異なる？川崎重工業の防衛関連製品とは？
オートバイから鉄道車両、船舶、航空機まで、川崎重工業は多岐にわたる製品を手がけています。その中でも注目されているのが防衛関連事業。輸送機『Ｃ２』や哨戒機『Ｐ１』、潜水艦製造など、独自の大型機を生み出す点が他社との大きな違い。橋本社長が「完成した大型機をつくってきた」と語る通り、日本列島を警戒し続けるための哨戒機から、災害時の救援活動に活躍する輸送機まで、幅広い分野での製品展開が特筆されます。
厳しい状況からの転機！なぜ防衛事業の売上が倍増するのか？
過去、国の防衛予算の厳しさと収益の乏しさから多くの企業が手を引いた防衛事業。しかし、川崎重工業はその背景を乗り越え、設備投資や研究費などをかけつつ防衛関連の装備品開発や維持に必要な費用を確保。これにより、国防のための需要が高まり、防衛費が増加してきたことが分かります。橋本社長が「得た利益は研究開発や設備投資などに回していく」と述べる通り、川崎重工業は安定的な収益を上げながらも将来に向けた投資に重点を置いていることがうかがえます。
未来志向の製品展開！高性能エンジン技術とステルス技術への挑戦
川崎重工業が注力する製品の一つには、敵の射程圏外から攻撃可能な「スタンド・オフミサイル」用のエンジンがあります。これまでの小型機用エンジン開発に加え、今回は長距離を飛ぶ高推力のエンジン技術を発表。他国からの脅威に備え、迎撃のために千キロや２千キロといった長距離を飛ぶ製品の供給を行います。また、川崎重工業は探知されにくいステルス技術や攻撃をかわしながら飛ぶ技術の研究にも力を入れており、これらの高性能製品が売上増に寄与することが期待されています。
未来への期待と課題！後継機登場の難しさとは？
防衛事業の売上倍増に対する期待と同時に、後継機の登場には課題も浮上しています。スイッチの成功が後継機の投入を難しくしているように、川崎重工業も今後、どのように新製品を投入していくかが注目されます。２０２４年は川崎重工業の未来を左右する重要な局面となりそうです。防衛事業の成功を継続し、それと同時に新たな展望を打ち出すのか。川崎重工業の動向に引き続き注目が集まります！
