ジェットスター・ジャパンのストと航空業界への影響

格安航空会社（LCC）として知られ、多くの旅行者に利用されてきたジェットスター・ジャパンが、労使対立からくるストライキにより、年末年始の国内線便に多くの欠航が発生しています。2023年12月29日に発表された情報によれば、国内線17便が欠航し、約3000人の乗客に影響が出たとのことです。

ストライキの背景と影響

ジェットスター・ジャパンでは、未払い賃金の支払いを巡る労使対立が続いており、パイロットら組合員の一部が2022年12月22日からストを開始しました。29日のストライキでは、最も多い36人のパイロットが参加し、国内線8便が欠航したことで約1400人の旅行者に影響が出る見通しとのことです。

労組によると、30日には24人、31日には23人がストに参加する予定とのことで、今後も欠航が増える可能性があります。ジェットスター・ジャパンは「多大なご迷惑をおかけし深くおわび申し上げる。引き続き早期解決に向けて協議する」とコメントしています。

スト拡大までの経緯

ストライキが始まる背景には、2023年5月に労働組合（JCA）が提出した要求書が関わっています。この要求書には、変形労働時間制における未払い賃金の支払いや休業開始後の通勤費の減額補填、組合活動のための施設の提供などが含まれていました。しかし、これらの要求に対する満足な回答が得られず、労使協定も成立せずに労働争議が進行しました。

労使交渉が不調に終わり、ストライキが続いている中、29日には急遽団体交渉が開催されることが決定しました。しかし、解決の兆しは見られず、ストは2024年1月7日まで継続される方針とのことです。